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楕円球の青春 2011/1/8

ノーサイドの風景

 written by 清水 誉 投稿日時:2011/01/08(土) 19:03

こんにちは。厳しい寒さが続き、怪我した股関節周りと腰が非常に調子悪い清水です。さて、本日花園で行われた全国高校ラグビー大会決勝。東福岡の連覇か?桐蔭学園の初優勝か?結果31対31引き分け両校優勝となりました。素直に両校の健闘を讃えたいと思います。おめでとうございます。それにしても試合は全く予想外の意外な展開でしたね。桐蔭はFWであれだけ劣勢なのによく考えて5トライもとったのは立派です。すごいBKです。そして21点差を追いついた東福岡。ものすごいメンタリティです(慌てて本気出したようにも見えましたけど)。桐蔭は終盤FWが疲れましたね。キッカーは攻められませんが、後半それほど難しくないPG2本。どっちかが入っていたら。。。まあスポーツには”たら””れば”はないので仕方ないんですが、FWが疲れていた展開なのでリードを広げたかったですね。言わずもがなノーサイドというのは激しくラグビーを戦ったもの同士が試合終了と同時にサイドをなくして健闘を讃えあうというラグビー独特の精神をベースとしています。なので本来勝者であっても敗者であっても関係ないわけなんですが、まあ1点差だろうが100点差だろうが勝者と敗者の明暗をくっきりわけるホイッスルでもあるのです。それはそれで美しいんですね。敗者の美学というか。そういうシーンもある意味ラグビーなんですね。私はそういう明暗が実は好きです。ところが、引き分けという試合のノーサイドだけは一種独特の雰囲気ですね。喜びを爆発させるでもなく、グランドに崩れ落ちて涙するでもなく、グランド上にいる30人のラガーマンが複雑な表情をするという非常に居心地の悪いシーンが見られます。今日の決勝もそうでしたね。それと不思議なもんで、今日のような得点経過の場合においては、追いつかれた桐蔭はなんか負けたような感情が残り、追いついた東福岡のほうが勝ったような感じになってしまいます。誤解を恐れずに言えば、正直ラグビーの引き分けだけは私は嫌ですね。たとえばトーナメント戦において、3点ビアインドでラストワンプレー。ゴール真正面でペナルティ。PGが入れば引き分けというシーンで、PGを狙って引き分けを狙うチームは少ないと思いますね。たとえ結果負けたとしても、勝負をつけるために攻めるんじゃないですかね。たぶん運命を抽選に委ねたいとは思いませんね。最後まで勝負に拘った心地よさと潔さ。ラグビーをやった人間にしかわからない(かもしれない)独特の美学だと思うんです。男らしくていいですねえ。好きです。はい。それにしても東福岡布巻くんも桐蔭小倉くんも早稲田かあ。。。また早稲田強くなるなあ。。。布巻くん明治、小倉くん慶応あたりに行けばバランス取れるんだけだなあ。。。リクルーティングで負けてるなあ。一昔前の地獄の夏合宿で鍛える時代じゃないんでねえ。今や学生ラグビーは人材ですからねえ。同志社だって東福岡とか伏見工あたりからごっそり持ってくればまた強くなるんじゃないのかな?まあ愚痴ってもしかたないんでね。気を取り直して、さあ、明日は大学選手権決勝。楽しみだな。あっ、その前に芦楽の初蹴りでしたね。by清水

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