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楕円球の青春 2011/7/25

生まれ変わってもまたラグビーをしたい

 written by 清水 誉 投稿日時:2011/07/25(月) 22:29

こんばんは。芦屋楽惑主将清水です。先週から3月に起こった東北関東大震災の被災地気仙沼に来て親戚のお見舞いやらボランティア活動などしています。だいぶ片付いたとは言え4か月以上経過した現在でもエリアによっては依然めちゃめちゃな状態です。今回は公民館などで食料の配給や便所掃除(そのくらいしかできない)のお手伝いをしたりする傍ら、車で特に被害がひどかった地域に入り実際どうなっているのかと見て回ったんですが、とても現実に起こったこととはいまだに思えないほどの惨劇です。誤解を恐れずに言えば、どこかの国で狂った人間が銃を乱射して数十人が死んだとか、紛いものの新幹線の事故で何百人が死んだとか、、、自然災害というのはそういう人災のレベルでは正直ないですね。さて、ほとんど毎日発生する震度4くらいの余震のなか今日ブログを書こうと思ったのは、鍵野先輩の突然の訃報が届いたゆえです。惑のラグビーに携わり活動している以上、チームのどなたかがこういう形で先に旅立たれるのをお見送りするということは避けては通れないことなのかもしれません。ただ昨日まで一緒にプレーしていた仲間がいなくなってしまうのは、本当にさみしく辛いものです。お世話になりっぱなしだった鍵野さんの闘病中、チームとしても個人としてもなにもできなかったことが、いまとなっては悔やまれます。私は今回の震災で多くの知人、親類を失いましたが、いろんな人からいろんな体験談を生で耳にするにつけ、人の命とはほとんど運だけで成り立っているなということをひしひしと感じるわけです。ラグビーは非常に危険なスポーツなんですが、そういう意味でいうといつ何が起こっても不思議ではないと思っています。でもいま40歳を超えて生涯ラグビーをやろうとしている狂った人たちは、きっと自分の運命が尽きるまでラグビーを愛しプレーし続け、そして性懲りもなく生まれ変わってもまたラグビーをやりたいと思っているんじゃないでしょうか?少なくても私はそうです。津波で流されてひどい目にあってもまた海にでていく人と同じレベルで語るのは不謹慎なのかもしれませんが、私はどんなに大けがしても、体がガタガタになっても、この人生でラグビーやっててよかったなと思え、また来世でもラグビーをやりたいなと思ったりするのです。鍵野さん、あの世だろうが来世だろうが、またラグビーやりましょう。ご冥福をお祈りいたします。by清水

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