大きくする 標準 小さくする

楕円球の青春 2011/7

<<前へ

楕円球とともに生きていく

 written by 清水 誉 投稿日時:2011/07/31(日) 19:41

こんばんは。芦屋楽惑主将清水です。早く梅雨が明けて猛暑が続いたかと思えば台風が来たり、豪雨で洪水になったりと今年の夏はなんとなく変な夏なんですが、そうこうしているうちにあっという間に今日で7月も終わります。昨日は青木の高級割烹「太陽の恵」で、この夏宮古島に移住するSO山口さんの壮行会が総勢300人で盛大にとりおこなわれました。私より3つ年上の氏は今年49歳。50歳を前にしての決断は羨ましくもあり、頼もしくもあり。昨日はなかなか直接お話しすることができずに詳しい心の葛藤とか奥さまをどのように説得なさったのか?などなど聞きたいことがきけずに残念でしたが、きっといろいろな思いや悩みがあったことと思います。今後もときどきはお仕事で関西方面にも出張でお越しになるとのことで背番号34は永久欠番にはせずに、引き続き現役として活躍を誓ってくれたことは嬉しい限りです。実は私も今日7月末日をもちまして12年間お世話になりました某大手広告代理店H堂を円満退社することになり、明日から新しい人生の一歩を踏み出すことになりました。虚業に限界を感じせめて実業の中の虚業に手を染めようかと考えているしだいです。因みにH堂での出世作は芦屋楽惑ラグビークラブ30周年記念映像ですし、卒業記念作は澤村夫妻の結婚式映像です。はい。私の場合、残念ながら宮古島の青い空&白い砂浜を見ながら生きていくことはできそうになく、もうしばらくの間は馬車馬のごとく芦屋プロレタリアートとして働く所存です。40歳をすぎて人生の後半戦をどう生きていくのか?ということは、個々人の価値観によるところと現在の生活環境によるところの掛け算なのかと感じます。何を人生の中心に置くのか?白パン、紺パンの面々というのは、そういうことを心のどこかに思いながら毎日生きているんじゃないでしょうか。何を中心に据えるのかはチームのメンバーでもそれぞれだと思いますが、その横にはいつも楕円球があって欲しいと願っています。いつまでも好奇心旺盛でチャレンジャブルな少年の心を忘れない自分でありたいと思っています。そういう意味でも山口さんの紺パンを目前にしての英断に心から力の限りの拍手喝采を、そして今後の輝かしい未来にエールを贈りたいと、そう思うのです。いつの日か宮古島でラグビーしましょうよ(暑そうだけど)。by清水

生まれ変わってもまたラグビーをしたい

 written by 清水 誉 投稿日時:2011/07/25(月) 22:29

こんばんは。芦屋楽惑主将清水です。先週から3月に起こった東北関東大震災の被災地気仙沼に来て親戚のお見舞いやらボランティア活動などしています。だいぶ片付いたとは言え4か月以上経過した現在でもエリアによっては依然めちゃめちゃな状態です。今回は公民館などで食料の配給や便所掃除(そのくらいしかできない)のお手伝いをしたりする傍ら、車で特に被害がひどかった地域に入り実際どうなっているのかと見て回ったんですが、とても現実に起こったこととはいまだに思えないほどの惨劇です。誤解を恐れずに言えば、どこかの国で狂った人間が銃を乱射して数十人が死んだとか、紛いものの新幹線の事故で何百人が死んだとか、、、自然災害というのはそういう人災のレベルでは正直ないですね。さて、ほとんど毎日発生する震度4くらいの余震のなか今日ブログを書こうと思ったのは、鍵野先輩の突然の訃報が届いたゆえです。惑のラグビーに携わり活動している以上、チームのどなたかがこういう形で先に旅立たれるのをお見送りするということは避けては通れないことなのかもしれません。ただ昨日まで一緒にプレーしていた仲間がいなくなってしまうのは、本当にさみしく辛いものです。お世話になりっぱなしだった鍵野さんの闘病中、チームとしても個人としてもなにもできなかったことが、いまとなっては悔やまれます。私は今回の震災で多くの知人、親類を失いましたが、いろんな人からいろんな体験談を生で耳にするにつけ、人の命とはほとんど運だけで成り立っているなということをひしひしと感じるわけです。ラグビーは非常に危険なスポーツなんですが、そういう意味でいうといつ何が起こっても不思議ではないと思っています。でもいま40歳を超えて生涯ラグビーをやろうとしている狂った人たちは、きっと自分の運命が尽きるまでラグビーを愛しプレーし続け、そして性懲りもなく生まれ変わってもまたラグビーをやりたいと思っているんじゃないでしょうか?少なくても私はそうです。津波で流されてひどい目にあってもまた海にでていく人と同じレベルで語るのは不謹慎なのかもしれませんが、私はどんなに大けがしても、体がガタガタになっても、この人生でラグビーやっててよかったなと思え、また来世でもラグビーをやりたいなと思ったりするのです。鍵野さん、あの世だろうが来世だろうが、またラグビーやりましょう。ご冥福をお祈りいたします。by清水

春シーズンを振り返って

 written by 清水 誉 投稿日時:2011/07/19(火) 23:12

こんばんは。芦屋楽惑主将清水です。昨日は早朝から女子サッカーのワールドカップ決勝戦を観戦したせいで昼間のメディカルサポーター講習会は本当に眠かったです(幹部会はそれなりに絶好調でしたけど)。それにしても延長残り3分での同点シュートは奇跡的というかめちゃめちゃすごいですねえ。PKは基本的に心理戦なので、この時点でほとんど勝負が決まっていたと言っても過言ではないかと思います。それにしても最後にPK蹴った20歳の女子大生熊谷沙希選手ってメンタルすごいですねえ。PK戦でキーパーが止めまくって有利にたっていたとはいえ、ここを外しちゃうと勝負はどうなるかわからなくなる展開。アメリカのキーパーがキックの前ににらみを利かせてプレッシャーをかけてきたなかで、左上に蹴るってどーよって感じですね。あの場面で枠を外すのを恐れずに転がさないで上に蹴るってなかなかできるもんじゃないですねえ。立派です。はい。さて、今日は芦屋楽惑清水組の春シーズンを振り返りたいと思います。勝ち負けでいうと一昨日のBW20周年記念招待試合の結果までで7勝9敗2分ですか。まずまずとも言えますが、私的には残念ながら100点満点で35点くらいかなと思ってます(私個人、主将としての通信簿はたぶん20点くらい)。今シーズンからラグビーのレベルを一段あげていこうと思い、練習メニューをがらりと変えメンバーにはそれなりに厳しい練習を強いてきたわけですが、残念ながら結果がついてきませんでした。成果はゲームで徐々に表れているといった励ましのお言葉を頂いたり、実際負け試合もほとんど全て10点差以内ということを考えると、どんなチームとやってもボロ負けしたりせずにそれなりに戦えるチームにはなってきたのかなと感じたりはします。ただ目標にしてきた兵庫惑大会で2戦とも負けたわけですし、内容がよくても結局は勝ちきれずに負けているわけなんで、結果を背負わなくてはいけない主将としては責任を感じています。一方で惑チームの主将というのは思いのほか難しいなと感じながら走ってきた日々でもありました。どの程度のバランス感覚を持ってやっていけばいいのか?チームのベクトルをどのあたりに合わせたらいいのか?主将のラグビー観をどのくらい主張すべきか?などなど自問自答する毎日でした。それでも主将を任せてもらっているからこそ、あれこれ悩んだりその中で新しい気づきがあったりするわけで、私自身もそれなりに勉強したり成長したりしたように思うので、そういう意味ではクラブやメンバーにはほんとに感謝しています。秋シーズンも基本的には方針を大きく変えることなく、白紺、赤黄の隔てなく容赦せずに泥臭くガツンガツンやっていこうと思っています。by清水

岡山新見の入道雲

 written by 清水 誉 投稿日時:2011/07/11(月) 22:18

こんばんは。芦屋楽惑主将清水です。この週末は岡山県新見で開催された解惑大会に参加してきました。この大会は今回で16回もの歴史がある大会ですが、私個人としては一昨年、昨年と怪我で参加できなかったため、今回が芦屋楽惑に入部してはじめての大会参加となりました。毎年この時期に開催されており、例年梅雨の真っただ中で雨模様のことが多いようですが、今年は梅雨明けが早く(あるいは私の普段の行いがいいお陰で)両日とも真夏の陽気となりました。正直に言いますと、私は毎年何度か各地で開催されるこの類の1日何試合もやる大会があまり好きではありません。理由はいくつかあるんですが、簡単に言うと、このような1日で何試合もやるような大会はメンバーがたくさんいるチームにはいいかもしれませんが芦屋楽惑にような小さなチームにはあまり適していないのではないかと思ったりするからです。例えば1日に何試合もやると1ゲームの重みがなくて集中力も散漫になるため怪我が起こりやすいとか(私も今回左中指を骨折してしまいました。とほほ。)、そういったことです。私のラグビー観でいえば、ラグビーというスポーツはこの一戦に、このワンプレーに懸ける熱量こそがコアバリューだと思っているので、そういう価値観からするとちょっとどうかな?と思ったりするわけです。みなさんは如何でしょうか?それから怪我人なども出て人数が足りなくなったときに他の参加チームから(場合によっては敵チームから)助っ人を借りてゲームをやることにチームスポーツという観点から違和感を感じたりすることも理由のひとつです。ただ、今回この解惑大会に参加して少しそのラグビー観が変わったような気もします。今回は我々芦屋楽惑は普段近しい関係のジェントルマンクラブさんからの応援のほかに、同じ兵庫惑大会を戦うライバルチームのBWさんからも助っ人をお借りして戦ったわけですが、他のチームでプレーするプレーヤーのいいところを実践のなかで勉強することができるのはいいことだなと思ったりしたのです。ジェントルマンクラブさんのプレーヤーの巧みなテクニックや奇抜なアイディアプレー、そしてBWさんのプレーヤーの突破力やここ一番勝負所での集中力などなど我々がお手本にしたいプレーが同じフィールドの中で間近で触れることができました。そういう意味では有意義な時間を過ごしたと思っています(ジェントルマンさん、ビッグウェーブさんありがとうございました!)。ただ、初めて参加したお前に言われたくないという声も聞こえるのを覚悟で言いますと、やっぱりラグビーはチームスポーツなので、なるべくなら単独チームで戦いたいなと思うのが本音です。来年は是非是非多くの参加者があればいいなと思います。そんなことを感じながら過ごした2日間でしたが、最終戦を終え閉会式のときにふと空を見上げると、澄んだ新見の空に入道雲が見えました。今年もラガーマンにとって熱い夏がやってきたなと一瞬30年前の自分に思いを馳せたりしたのでした。by清水

芦屋楽惑はどこに向かうのか?

 written by 清水 誉 投稿日時:2011/07/08(金) 20:06

こんばんは。芦屋楽惑主将清水です。昨夜は元主将徐さん、SO鈴木と3人で西宮北口で飲みました。徐さんは大田の抜けたチームを心配してくれ、私はチームが勝ちきれない悩みを聞いてもらいたくて、そして鈴木はBW戦の無念と仕事と家庭でのストレスを発散(というより暴発)させたくて、、、、それぞれの思いを胸に西北に集結したのでした。案の定酒が進むにつれて、熱く熱く語り始め、偶然にも隣に座っていた関学ラグビー部OB&現役によせばいいのに檄を飛ばす始末。ここで帰ればまだ被害は少なかったのですが、勢い余って2軒目へ。この段階で鈴木は意識不明。身重の嫁さんを案ずる清水と徐さん。。。ついに終電もなくなったころ、やっぱりまたタクシーで鈴木を送るはめに(懲りてない。全く懲りてない。全然懲りてない。)。ただ前回の教訓を生かして鈴木の持ち物を確認、私はタクシーを降りずに捻挫をしないですみました。はい。前置きが長くなったのですが、いよいよ本題です。先週の芦屋クラブさんとのラグビーパーク、この週末の解惑大会の参加状況なんかを見るにつけて、何を思っているかというと、芦屋楽惑というチームはこれから一体どこに向かって走っていけばいいのか?ということです。「強い芦楽を作りたい」とか「勝てる組織を作りたい」とか、「フォロワーシップ型の組織で筋肉質にしたい」とかとかいろいろ言ったところで、所詮は本当に真剣にラグビーやってんの?ラグビー甘く見てんじゃない?と周りから思われてるんじゃないかと思ったりするのです。私は、ラグビーはチームスポーツなので、「ラグビーを楽しむこと」=「チームとして成長し、そして勝つこと」だと考えているわけなんですが、惑チームという幅広い年代や経歴・スキルの人が集まっていたり、さまざまなリスクで思うようにラグビーができなかったり(そういう年代)と、メンバーそれぞれがそれぞれの事情のなかでやっている以上、主将といえどもあまり自分のラグビー観を押しつけるのはどうかなと最近になって思うようになりました。「勝ちに拘る」と一口にいっても、いろんな拘り方があり、現役チームのように一生懸命やっても一度もピッチに立てないようなメンバーがいるという状況になってまで勝つというのは、恐らく惑ラグビーのスピリッツに反しているんだろうなと思うわけです。だからこそ、練習に真面目に来ているプレーヤーであれば、多少スキルで劣っていても出場してもらうわけで、それが原因でたとえ負けたとしても、それはそれでいいんじゃないかと。。。まだ思えないけど、、、、そういう考え方もあるよねと一生懸命消化しようとしているのです。いろいろな楽しみ方や考え方(例えば、たった一人でどっかのチームに交じってラグビーしても、勝敗に関係なく一つ一つのプレーによくやったよねと自己満足したりとか)、惑ラグビーに求めるもの、芦屋楽惑に期待するものがそれぞれみんな違うなかで、チームとして同じ目的意識を持って同じ方向にベクトルを合わせて進んでいくというのは実はめちゃくちゃ難しいぞと改めて感じている今日この頃です。そう考えるとピュアに熱い学生のラグビーってやっぱりいいなと思ったりします。いずれにしても、これからまだまだ悩みながら走るという覚悟を決めた私がいるのでした。by清水
«前へ

<< 2011年7月  >>

Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            

ブログテーマ