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楕円球の青春 2012/8/16

終戦記念日に思うこと

 written by 清水 誉 投稿日時:2012/08/16(木) 21:02

こんばんは。芦屋楽惑主将清水です。お盆も終わり、まだまだ連日暑いことは暑いのですが、なんとなく寂しげな晩夏を楽しむ季節となりました。先週末から性懲りもなくまたまたBW主将K村くんと飲み歩いたり、週末は的場邸にてオヤジ有志で真夏のBBQを楽しんだりと、それなりに束の間の盛夏を楽しむことができました。ただ私の場合残念ながら職業柄1年365日まとまった休みはなく、今週も週明けからがらがらの新幹線に乗って東京にやってきています。さて、1日遅れとなりましたが、昨日は終戦記念日でした。私は右でも左でもないんですが、中国やアジアでの生活が長いせいもありまして、太平洋戦争にはそれなりに思うところがあったりするのです。そのなかでいつもこの季節改めて思うことがあります。それは、国内外で戦死した日本人そして第二次世界大戦に巻き込まれた数百万人にも及ぶ先人たちの尊い命と引き換えに、いま平和な日本であることに感謝したいというものです。そして、その平和のうえにこの歳で呑気にラグビーなぞを楽しんでいるんだなと実感するのです。先日の的場邸BBQは春先に大けがをしたCTB伊藤の快気祝いを兼ねたものだったんですが、その席でまさに特攻隊を思わせるプレースタイルの伊藤の言葉が深く胸に刻まれたのです。彼はラグビーでも仕事でも、昔ながらの「気合と根性」を生活信条としており、そして人生において一番大切なものは「理不尽さ」だと断言していたのです。全面的に賛成です。私の大けがもそうだし、今回の伊藤の大けがも大河原さんや的場さんの骨折もみんなみんななんの必然性もないし、とってつけたような人生の試練だの懲罰性だの、そんものはなにもないのです。ただただそこにあるのは「理不尽さ」だけなんです。勿論平々凡々な社会生活でもそうですし、ましてやビジネスの世界でも毎日のように大小さまざまな「理不尽さ」があります。でもその「理不尽さ」を受け入れることこそが人生なんじゃないかと私は思っています。昨夜TVで終戦記念日ということで、映画「私は貝になりたい」(2008年東宝版)がOAされていました。いちいちあらすじや感想を書いていると紙面が足りないので割愛しますが、要するにこの映画は何を言いたいのかというと人生の「理不尽さ」を究極の時代と形で表現したかったんじゃないかと思うのです。戦争映画といえども何となくハッピーエンドで終わる作品が多いなかで、最後まで「理不尽さ」を表現しきったのは立派です。因みにこの映画の監督は、慶応で私の一つ先輩にあたり、'85年慶応ラグビー日本一の時のロックである福澤克雄(旧姓:山越)氏です。氏は慶応ラグビーが最も理不尽だった時代にプレーし、そしてその理不尽さをもって最高のパフォーマンスで応えたメンバの一人です。なので、そのことは、この作品の言わんとすることと決して無関係ではないと私は思っています。by清水

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