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楕円球の青春 2012/4/26

惑ラグビーのあり方と勝利への思いとの狭間で

 written by 清水 誉 投稿日時:2012/04/26(木) 18:52

こんばんは。芦屋楽惑主将清水です。ようやく寒いと感じる日がなくなってきて、新緑の薫るいい季節になってきました。今年の春先は週末とくに日曜日に天候が崩れることが多く、予定していた試合や練習ができなくて、なんとなくフラストレーションがたまるシーズンとなっています。さて、いよいよ第3回兵庫惑大会の開幕が近づいてきました。我々芦屋は一昨年、昨年とパッとしない戦績でしたので、今年は芦屋らしい試合をしたいなと思っているしだいです。大会は今年もこれまで同様に30人のメンバー登録枠といったローカルルールが設定されています。社会人のラグビーは通常は22人とか23人なんですが、惑ラグビーはエンジョイラグビーを基盤としているので、勝ち負けにはそれほどこだわらず参加メンバーの出場機会を確保して、楽しみましょうよとなるわけで、その考え方は非常に素晴らしく、何も異議を唱えることはないのです。実は我々芦屋楽惑は最近メンバーが非常に増えまして、この惑大会も嬉しいことに30人以上の参加者があることが想定されます。なので、残念ながら毎試合毎試合は参加者全員の出場機会を確保することができません。特に怪我をしているわけでもないのに、裏方に回ってもらうメンバーもいます。また、チーム作りが必ずしもAチーム、Bチームあるいは、パンツの色ごとにはなっていないとか、経験者未経験者が一緒になって活動していてプレーレベルが均一にならないとか、そういう理由もあって枠内の30人全員を出場させることも結構難しいのです。それから何度もこのブログでも書いてますが、各メンバーのラグビーやクラブに対する思いや関わり方がいろいろあって、それはそれで尊重するべきですが、チームのベクトルを合わせるのが大変なわけです。本当にいろんな人がいます。ラグビーはめちゃくちゃうまいけど練習にはほとんど来ないで試合だけ来て大活躍する人(けっしてサボってるということではなく、いろいろな事情での欠席ですので、誤解のなきよう)、40歳過ぎてから楕円球に初めて触れて素人でお世辞にもうまくはないけどまじめにいつもいつも練習に参加している人、近所でもあまり参加しない人、遠方から来てくれる人、地元での試合だけしか来ない人、遠征となると必ず現れる人、ほんといろんな人がいます。みんなラグビーが大好きで、死ぬまでお付き合いしたいいい人たちです。一方兵庫惑大会は1年で3試合しかない唯一の真剣勝負の公式戦。できることなら、このチームで勝利したいわけです。そんな状況のなかで、メンバー組みをしないといけないのですが、今年私は自分のなかであるルールを決めました。スタートから出場する選手はせめて試合の前週の練習にだけは参加してほしいとの思いから、いかなる理由があっても前の週の練習に参加しないプレーヤーは試合の頭からは使わないことにしました。昨年、普段あまり顔を出さないプレーヤーに試合のときだけ頼ろうというせこい考えをして見事に失敗した反省もあります。そして賛否両論あると思いますし、私自身もいろいと思い悩んだんですが、メンバー登録枠に入れている全メンバーをむりやり出場させることをやめようと思うのです。あくまでその時点でベストのメンバーで戦うということに徹したいと思うのです。私自身、現役で12年間プレーしましたが、年間通じてレギュラーで9番を背負っていたのは、高校3年時だけ。あとは全てリザーブあるいは裏方でした。でもそれがまたチームスポーツの一つの姿なのです。ですから、ピッチに立つメンバーはそういう出場したくても出場がかなわないメンバーがいることを忘れずに闘ってもらいたいと人一倍思っています。尚、結果に対する全責任は私が負う覚悟で、メンバー選出は幹部スタッフにも相談調整などせず独断で決めようと思います。一切の言い訳と責任分散転嫁をしないように。惑の精神に反するといった批判があるのは重々承知していますが、年に3試合だけそういう戦い方を許してもらえれば幸いです。by清水

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