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楕円球の青春 2011/9

生駒の山を見ながら

 written by 清水 誉 投稿日時:2011/09/30(金) 14:59

こんにちは。芦屋楽惑主将清水です。一昨日は元主将徐さんからのお誘いを受けまして、伊丹へ出撃しました。本当はその日の夕方から出張だったのですが、せっかくのお誘いなので断るのはもったいないとスケベ心を出しまして、わざわざ出張出発を翌日に遅らせて、前主将大野と連れ立って伊丹に行ったのでした。徐さんの同級生のやってる焼肉屋さんでさんざん食べたり飲んだりしたあげくに、しまいには徐さんのご自宅を襲撃。やめればいいのにハイボールを飲みまくってしまいました。本当にご馳走様でした。おかげで昨日から出張先でへろへろです。はい。さて、関西大学ラグビーAリーグは先週末から開幕。私は日曜日の午後は家族に相手にされていなくて暇なので、夕方大阪での仕事のついでもあって楽惑の練習後ラグビーの聖地花園へと向かったのでした。この日は、本当にいい天気で、メインスタンドからは生駒の山がきれいに見えました。第一試合はここ数年古豪復活、すっかり強くなって毎年優勝争いをしている関西学院大学と力はそこそこあるのに毎年微妙に勝ちきれない立命館大学とのゲームです。我が芦屋楽惑には関学ラグビー部OBがいっぱいいるので勿論贔屓にしたいチームなのですが、一方で私の愚娘は京都宇治の山奥にあるRitsの付属高校に通っているのでちょっとは応援してあげてもいいかなと思いながらの観戦となりました。結果26対12とダブルスコア以上の点差で立命館の勝利。見ていて思ったのは、スキルとか戦略戦術云々よりもこの一戦にかけていた立命館と先を見ていた関学の集中力の差だったのかなと思ったりしました。関学はFW戦、特にセットプレーが安定せず最後までリズムが悪かったように思います。それでも接戦になって終盤までどっちが勝つのかわからない攻防だったんですが、関学として悔やまれるのは後半30分のゴール前22m付近でペナルティを得たところでしょうね。7点差で残り10分。難しい判断でした。でも、勝ちたいならここはやっぱりPGを狙って4点差にして、勝てるかもと思っていた立命館に心理的プレッシャーをかけて、残り10分にかけるべきだったんじゃないかと思いました。なぜなら、ここで仮にトライゴールをとれても同点。引き分け狙いならともかく勝つためには、いずれにしてももう1回得点チャンスをつくる必要があったからです。それにゲームを通じてラインアウトが安定していなかったので、わざわざ劣勢なところで戦う必要はなかったとも感じます。結果、この場面でトライをとりきれず、逆にトライをとられて万事休すでした。第二試合は昨年優勝の天理大学と最近力が落ちている京都産業大学の一戦。天理が下馬評通りの力を発揮しての圧勝でした。特に昨年からのSO立川選手、外国人の両センターは脅威ですね。ただ、もうちょっとFWがやらないと関東の上位チームを倒して国立に行くのは難しいように思いました。京都産業大学も昔みたいにFWがスクラムでもっとめちゃめちゃ圧倒できると面白かったんですけど。。。ちなみに第二グランドでは復活にかける同志社大学が近畿大学に快勝しました。シーズンはスタートしたばかり。学生チームは短期間でものすごく成長したりするので、各チームのこれからの戦いぶりが楽しみです。我々惑チームは短期間でそれほどは成長進化しませんが、まあ、ゆっくりのんびりラグビーしていければいいなと思いながら、生駒山を背にして家路についたのでした。by清水

優位なところで戦う

 written by 清水 誉 投稿日時:2011/09/24(土) 21:55

こんばんは。芦屋楽惑主将清水です。先日のゆっくり台風が通り過ぎ、ぐっと秋らしくなりました。気がつけば今年もあと3カ月たらずになりました。月並みですが年齢を重ねると本当に1年が早く感じます。ラグビーW杯は連日熱戦が繰り広げられているわけですが、我が日本代表は残念ながら今のところ3戦全敗で早々に予選リーグでの敗退が決まってしまいました。ガチんこの肉弾戦になるラグビーはサッカー以上に世界との差は大きく、正直観ていても全然勝ちそうな気がしません。第一戦のフランス戦は一時あわやというところまでいき善戦といえたでしょう。第二戦NZ戦は捨て試合。賛否両論あるかと思うのですが、僭越ながら私の考えを言いますと、第一戦を落とした時点でたとえトンガとカナダに勝ったとしても決勝トーナメント進出の可能性は低かったわけですから、戦略的捨て試合にする必要はなく、世界のトップレベルにあるNZへはベストメンバーで挑むべきだったのではないかと思うのです。それがラグビーというスポーツの敵チームに対する礼儀であり美学なのではないのでしょうか?結果論ですが、NZに無礼してまで勝ちにいった第三戦目のトンガ戦を落とすことになってしまいました。トンガ戦を観て思ったことは(第一戦のフランス戦も同じですけど)、ラグビーはやっぱりFWだということです。フランス戦はスクラムで予想以上のプレッシャーを受けたというか完敗し、トンガ戦はセットプレーこそなんとかこらえていたものの、ブレークダウンで激しくファイトされて描いていたラグビーができなかったのではないでしょうか。国内のラグビーも同じですが、どんなレベルのゲームであってもFWが完敗しても勝利できるのは100試合いや1000試合に1試合くらいじゃないでしょうか?どんなに素晴らしいBKを持っていてもFWが4:6以上に負けたら恐らく勝つのは難しいでしょうね。FW戦といってもいろいろあるわけで、セットスクラム、ラインアウト、モール、ブレークダウンなどなど、全て劣勢だと正直ゲームの組み立て自体が難しいわけです。一方でどこか一つでも優位なところがあれば、そこを中心にして劣勢のところはなるべく避けることができるのです。我々惑のラグビーはスクラム戦は基本的にないので、FW戦というのはラインアウト、モールプレーとブレークダウンしかありません。逆にいえばそのどっかでも優位に立っているか、あるいは互角に渡り合えていれば勝てるチャンスはあるのです。なので、ゲームリーダーは早い時間帯で相手と比較してどこが優勢でどこが劣勢なのかを見極めてゲームメイクすることを考えていきたいと思っています。要求レベル高いかもしれませんけど、ゲーム中にそういコミュニケーションもできたらいいなと思っています。例えば、相手のWTBの足が遅いとか、FBのキック処理能力が低いとか、スクラムサイドのタックルが甘いとか、、、なんでもいいので、相手の逆転を見つけてそれをチーム内でシェアして戦いたいのです。本当はもうひとつ、相手の強いところ(絶対的な自信をもっていると思っているところ)を徹底的に封じてしまうという戦い方もあるんですが、リスクも伴うんで、いまは相手の弱いところ、こっちの強いところで戦うことを意識すればいいかと思います。秋の交流戦、いい試合がしたいです。by清水

赤とんぼ飛んだ

 written by 清水 誉 投稿日時:2011/09/18(日) 21:28

こんばんは。芦屋楽惑主将清水です。今日の三田酔惑戦、赤黄のゲーム&アフターファンクションお疲れ様でした。そして第二回兵庫惑大会も今日最終戦をもって閉幕となりました。5月のGWに始まった大会は第二戦が季節外れの台風によって9月に順延となったため、暑い暑い夏を挟んでの大会となりました。我々芦屋楽惑は最終成績が昨年と同じ1勝2敗、順位を一つ落として3位でした。3位というと銅メダルなので聞こえはいいのですが、実際には4チーム中の3位ですから、つまりブービー賞なわけです。素直にこれが今のチームの実力なのかなと思ったりします。ディフェンスが待ちになっている。アタックもディフェンスも前に出る圧力がない。密集サイドの内側のディフェンスが弱い。取られる時間帯が悪い。勝負所での意識が低い=つまり勝負弱い。みんな春先から指摘していた反省が最後までうまく修正できませんでした。ただモールラックは以前と比べて格段によくなっているし、コミュニケーションも少しはできはじめているように思いますので、チームは確実に進化もしているのかなと思っています。また、初戦Vs宝塚戦が5点差負け、第2戦のVsビッグウェーブ戦が9点差負け、最終戦のVs三田酔惑戦が2点差勝ちですから、全ての試合でスコア上は10点差以内の接戦となり、もしかしたら3戦全勝しても不思議ではなかったというか、そういう可能性を感じることができた大会でもありました。今日最終戦も怪我人も出てメンバーが少なく、小さなミスも多くて決して褒められる内容ではありませんでしたが、私はそういう出来の悪いゲームを拾うことも大切だと思っています。本当に力のあるチームというのは、多少メンバーが落っこちて内容の芳しくない試合であってもなんとかスコア的に勝ちきることができるチームだと思うので、そういう意味では今日の試合はよく凌ぎ切ったのかなと思っています。今日で真剣勝負は一旦終了しますが、チームはこの秋も例年通りたくさんの交流戦を行いますし、練習もいままで通りがんがん激しくやっていこうと思っています。チーム力をもっともっとアップして来年第三回兵庫惑大会はなんとしても全勝で優勝をしたいと思っています。手が届くところまで来てると思います。大会が始まった初夏のころから季節が移り変わり、今日グランドには赤とんぼが飛んでいました。毎年赤とんぼが飛ぶと、また今年もラグビーシーズンがやってきたと実感するのです。by清水

国家の威信と少年の心

 written by 清水 誉 投稿日時:2011/09/10(土) 19:39

こんにちは。芦屋楽惑主将清水です。全くもって個人的な話ですが、夏から秋へ季節が移り変わるこの時期は新職業柄非常に忙しくて水曜日からは東京に張り付きさっき帰阪しました。昨夜は東京で母校慶応志木高校ラグビー部の同期と当時の鬼コーチとが私の新しい仕事への激励会ということを口実に飲み会を開いてくれました。まあどうせ「何考えてんだ?」「気は確かか?」「夢やロマンじゃ飯は食えないぞ」とかとかいじられて批難を浴びるんだろうなと覚悟してましたが、そこはもう我々も四捨五入すれば50歳になるわけで、みんな大人の対応で「がんばれよ」みたいな比較的暖かい会となりました。腹の中で思ったことをそのままストレートにぶつけて、ムキになって反論して大喧嘩になっていた30年前とは確実に違います。みんなウエストだけじゃなくて精神的にも成長してまして、なんだかちょっと寂しさも感じました。はい。さて、昨日から2011年ラグビーW杯NZ大会が開幕しました。最近の男女サッカーの世界的な活躍に押されまくってすっかり影が薄くなってしまった感じなんですが、やっぱり私は間違いなくラグビーのほうが面白いと思うのです。今日はジムのランニングマシンで走りながら、日本Vsフランスを観ていました。気合いが入りすぎてときどき無意識に奇声を発していたらしく周りからの白い視線。。。何度もランニングマシンのベルトから落っこちそうにもなりました。後半15分過ぎにPGが決まって21-25になったときがテンション最高潮!!!あとは崖を転げ落ちましたけど。。。結局47-21かあ。4点差にされて眼を覚ましたというか焦って本気出したフランスに終盤立て続けにトライをとられちゃいましたねえ。あえて言えば開始直後緊張してPGの失敗とかも含めてミスが多かったのが残念です。例えば2つ目のインターセプトからのトライなんて取られなくてもよかったトライでしたねえ。結果論ですけど、序盤ぽんぽんと取られた点差を詰められなかったっていうことです。4年に一回のW杯ですけど、やっぱり国家の威信をかけた国際マッチはすごい迫力だと思います。試合前の国歌なんて気合い入りすぎて血圧↑↑↑。私的には誰が何と言おうとこの熱さは死ぬまで持ち続けたいと思います。そしてノーサイド。両チームのいかつい大男がこの瞬間だけは少年の顔になってました。ありきたりですが、ラグビーは素晴らしいと改めて感じます。それにしても予選リーグからさすがに全試合観ると寝る時間がないなあ。。。by清水

嵐の中の夏合宿

 written by 清水 誉 投稿日時:2011/09/04(日) 20:01

こんばんは。芦屋楽惑主将清水です。数日前から関西方向にやってくる台風12号。嫌な予感はしていたのですが、まさかピンポイントで直撃するとは思いませんでした(誰とはいいませんが、絶対雨男いますねえ)。大雨の影響で土砂崩れや道路の通行止めがあちこちで発生するなか、澤田号で的場さん、尾中さんと一緒にJR三田駅へ。この暴風雨のなか、家族の「中止なんじゃない?どうしても行かなきゃいけないの?」「あたりまえだろ。ラグビーは全天候性スポーツなんだぞ!」。。。こんなやりとりが出発前の各家庭で。。。家族の制止を振り切り、いるいる駅前にたむろすバカがたくさん(因みに清水家では少しも止めてもらえませんでした。はい。)。私事ですが、このままでいくと夜寒いんじゃないかなあとか考えて、急きょJR三田駅前のしまむらでパジャマ(¥1,870)を購入して、いざフェザンツに向かったのでした。今年の合宿は例年とちょっと趣きを変えてみようかと思いまして、せっかく多くのメンバーが集まるわけですし、ミーティングなどをしてみました。初日は、オフに赤黄リーダー野入さんをはじめとする赤黄幹部とも意見交換させて頂きながら私なりに考えていたチーム方針をこの機会にみなさんとシェアしたり、春の試合のVなどを見ながらウィークポイントなどを分析したりしたいと思っていました。また、春のゲームをみるにつけ、密集周辺の反則が多いと感じたので、今一度ルールの徹底をしようと思ってC級レフリー中田にレクチャーをお願いしてました。と、完璧に段取りしていたのですが、乾がPCとプロジェクターのコネクターを忘れたせいで、初日2日目の順番がやや乱れたのはまあ愛嬌ですかね。さて、ミーティング終了後15:00頃には小降りになるだろうという尾中天気予報士と毎日アメリカ軍のレーダーを見ている湯浅さんの予想に反して、ますます強くなる暴風雨のなか練習がスタート。初日はフィットネス中心に、2日目は部内マッチ含めコンタクトプレーを中心にとメニュー組みしていましたが、お陰さまでというか強引にというか、なんとかほぼ予定通りメニューを消化できまして、それなりの成果はあったのかなと感じてます。ただ、やや長めの夏のオフの間に、春できていた密集プレーや2対1でスペースを作るプレーなどを忘れてしまっているメンバーが多かったのは残念でした(秋は公式戦も残ってますし交流戦も多くあるんで、早めに感覚取り戻していきたいですね)。夜は恒例のBBQでしたが、悪天候のため室内へ。そして秋の長夜は年代を超えて飲み会、麻雀大会、尾中さんのフォークギターによる大合唱大会(70年代フォークソング)などなど外の台風なんか全く無関係という感じで大いに盛り上がりました(尾中さん、真夜中に部屋に来てShoutするの勘弁して下さい)。こういうのって会社の飲み会とまた違っていいですよね。改めて思いました。はい。今日2日目日曜日は、さすがに晴れるでしょという期待も裏切られて朝からやっぱり大雨。結局2日間とも最初から最後まで大雨にたたられましたけど、土砂降りの雨の中で部内マッチ&リレーまでしっかりやって解散となりました。台風による悪天候の影響で、一部のメンバーが来れなくなってしまったことは残念でしたが、白紺赤黄の距離もちょっぴり縮まった気もしますし、それなりに思い出深い合宿になったかなと、帰宅途中晴れ間の覗く秋空を見上げながら思ったりしました。さあ、これから本格的なラグビーシーズン。今年はガンガンやりますよ!最後に塩見さん、土砂降りのなかでの必死な姿、結構いけてましたよ。対外試合デビューももうすぐですかねえ。by清水

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