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楕円球の青春 2011/12

ラグビー哲学

 written by 清水 誉 投稿日時:2011/12/30(金) 22:38

こんばんは。芦屋楽惑主将清水です。ずいぶんと長い間ブログの更新をさぼってしまってすみません。クリスマスから年末にかけて思いのほか忙しく過ごさせて頂いてまして、毎日毎日酩酊状態での深夜帰宅が続いていたもので。以後気を付けます。はい。そうこうしているうちに気が付けば、高校ラグビーは始まっているし、大学選手権はいよいよベスト4が出揃い、そしてトップリーグも終盤戦となってしまいました。トップリーグではなかなか前半戦調子の上がらなかったわれ等が地元神戸製鋼が前節で東芝を破っていつのまにか(定位置?の)5位に躍進し、後半戦そして日本選手権への期待が高まるのです。高校ラグビーは昨年ベスト4の関学と大阪朝鮮が初戦でいきなり姿を消すという波乱の幕開けとなり、やっぱり東福岡の3連覇かなという雰囲気が漂ったりするのです。大学は国立をかけた戦いとなった先週の試合で早慶明同という伝統校・名門校が相次いで敗れすっかり歴史が変わってしまった感じがしてちょっぴり寂しいです。頑張れ伝統校!でも、3連覇がかかる帝京や経験豊富な関東学院は当然のことながら、筑波や天理といったチームが大きな壁を乗り越えたことに素直に拍手を送りたいと思います。昨年このブログで大学生のチームがベスト4に進むために必要な要素として宗教性をあげてみたのですが、先日大学選手権1回戦を秩父宮で一緒に観戦していた同僚のNくんは「ここから先(つまり準々決勝以上)はチームのラグビー哲学が勝敗を左右する」というような話をしていました。Nくんは高校のチームで主将、大学でも活躍した名プレーヤーです。大学卒業後は大手銀行に就職したので社会人では第一線から退いたのですが、最近まで母校のコーチなどをしていたラグビー好きで理論派です。宗教性と哲学は同じようなことを言っているようで、実は結構違うのです。宗教性と言ってしまうとある種狂信的な感じがしたりするんですが、哲学というのはあくまで理論の追究だと思うのです。新興校が実力があってもなかなか伝統校に勝てないのは、実はこの哲学がない、あるいは理論の追究がまだまだ甘いからだということです。「ラグビーとはなにか?」っていう簡単に答えられそうでなかなか説明できない次元のことを何十年、いやチームによっては100年以上いろいろ考えてきているわけなので、昨日今日、この一週間で考え出した薄っぺらい戦略や戦術が極限状態のゲームの中で脈々と流れてきたラグビー哲学に本来太刀打ちできるわけがないのです。Wカップなんか観ていても、やっぱり各国のナショナルチームというのは独自のラグビー哲学があるんじゃないかと思ったりしました。NZにはNZの、フランスにはフランスのラグビー哲学が存在し、そしてその哲学があるからこそ究極の場面で力が発揮されるんじゃないでしょうか?我々芦屋楽惑はEnjoy生涯ラグビーを目指しているので、なにもあえて究極の場面、極限状態の試合など想定しなくてもいいんですが、この「ラグビーとはなにか?」っていう永遠の哲学的テーマを考えるのもまた楽しかったりしませんか?さて、今年も残すところあと1日、大晦日を残すのみとなりました。今年はメリークリスマスのメッセージが発信できなかったので、大みそかや元旦くらいは、なんか面白いメッセージを発信しようかと思ったりしています。今年もお世話になりました。2012年がメンバーのみなさん、そしてそのご家族にとってよりよい年となることを祈っています。それでは、よいお年を。by清水

番狂わせを信じて@秩父宮

 written by 清水 誉 投稿日時:2011/12/18(日) 17:45

こんにちは。芦屋楽惑主将清水です。今週末は各惑チームの年内最終戦とか忘年会が多かったようです。我々芦屋楽惑は一足先に冬のオフに入ったので、職業柄クリスマス、年末年始、バレンタインとこれから仕事がハイシーズンとなる私にとってはありがたい限りです。今週はちょうど木曜日から東京出張となったので、今日は帰阪する時間を遅らせていざ秩父宮ラグビー場へGO!本日東京秩父宮ラグビー場では大学選手権1回戦屈指の好カード2試合、東海Vs筑波、慶応Vs流通経済が行われたのでした。気合が入りすぎて(というより、慶応の試合も今年はこれで最後かあという感じ)、第一試合開始の1時間も前に外苑前に到着。寒い。とにかく寒い。ホットワインとか熱燗を買うのを必死に我慢して気合を入れなおす。それにしてもオヤジだらけ。なんで、若い女が一人もいないんだーーーーっ???!!!俺たちの現役のころのラグビー人気はなんだったんだ?ラグビーやってただけで女にモテた時代はもう来ないのか?飲料を売り歩く女の子がやけにまぶしい。気が付けは私もone of オヤジ。そんなことはどうでもいい。今日はこの好カード2試合をわずか2000円で観戦できるだけで幸せなのです。さあ、第一試合キックオフ。それにしても両チームともでかいなあ。。。前半からなんとなく筑波ペース。とにかく素晴らしいタックルが炸裂する。見ていて気持ちいいし感動する。慶応の魂のタックルを彷彿させる足首に突き刺さるタックルまたタックル。連れが「こいつらいっつもどんな練習してんだ?」って発言すら飛び出してます。ブレークダウンも東海相手に全然負けない。前半19対7筑波リード。この試合筑波に勝たせたいと思うオヤジいっぱいいるだろうなと思いながら、トイレへ。男子トイレだけが長蛇の列(昔は女子トイレが長蛇の列で女をトイレの前で待ってたりしたなあ。。。)。後半は東海が徐々にペースをつかみ逆襲。よくよく考えてみると、筑波がリードしているもののキックオフから攻撃しているのはいつも東海。エリアやボール支配率もたぶん6:4以上で東海。ついに30分に同点に。いやーやっぱり面白いなあ&引き分け抽選だけは避けたいな。。。直後筑波がPG成功22対19。このまま逃げ切るかと思われた残り2分。ゴール正面25mで東海ペナルティのチャンス(普通に足に当たれば入る)。これは難しいジャッジですねえ。入れても引き分けにしかならない。トライとりにいってとりきれなければ負け。さあどうする?東海PG選択。結果まさかの失敗で筑波の勝利となりました。ラグビーの神様って残酷ですねえ。筑波の気持ちに勝利の女神が微笑んだっていうことでしょうか。さあ、いよいよ第二試合。選手がピッチに現れた瞬間、「流経でかい。。。」FW体重100Kgオーバーが3人もいるし。外国人も2人いる。慶応が勝てるチャンスはないのか。。。キックオフ5分であっという間にトライ献上。やっぱりだめか。。。せめて大敗だけはしないで欲しいなあ。。。直後流経FW外国人プレーヤーが危険なタックルでシンビン退場。流れが変わる。なんとなく慶応ペース。ゴール前のFW戦をさせないゲームプランがうまく機能して相手のラグビーをさせない。前半14対12。後半も時々ロングゲインされたりするもなんとなく慶応のペース。点差が徐々に開く。もしかしたら勝てるのか?もしかしたらこれが黒黄ジャージーの威圧感なのか?それとも伝統の力なのか?結局39対24でノーサイド。奇跡が起きました。対抗戦で上位校にことごとく負けて5位に沈んだ慶応がリーグ戦を制した流経を倒しました。慶応としては正直褒められた内容じゃなかったと思います。細かいミスも多かったし、タックルも甘かったし(筑波を見習って欲しい)、チャージしたボールがラッキーバウンドになったり、捨て身のインターセプトが成功したりとラッキーな面は大いにありました。むしろ慶応が強かったというより流経が自滅した感じです。でもやっぱりこれが伝統の不思議な力なんだと思ったりします。いい気分でビールで祝杯を挙げながらロンリー@新幹線の中NOW。広浜さん、今週は花園行こうと思って折角チケットもらったのに使えないでごめんなさい。来週天理Vs慶応@瑞穂どうしようかなあ。。。迷う迷う。それからジェントルマンさんの忘年会せっかく誘ってもらったのに行けなくてごめんなさい。この場を借りてお詫びします。by清水

私が40歳すぎてまでラグビーをやり続ける理由

 written by 清水 誉 投稿日時:2011/12/12(月) 21:37

こんばんは。芦屋楽惑主将清水です。昨日は恒例のクラブ忘年会@松本商店が盛大に開催されました。今年は例年にも増して参加者が多く、松本商店の2階の床が抜けるんじゃないかとヒヤヒヤしていました。忘年会もBBQ大会同様に昨年の反省を活かして、ちゃんと鍋底には昆布が入っていましたし、肉の量も多く、PCのスピーカーもあったし、みんな満足して帰ったんじゃないかと思います。ピッチの外でも芦屋楽惑は確実に進化していると改めて実感しました。はい。さて、今日のテーマですが、「お前、なんで40歳すぎてまでラグビーなんて危険なスポーツやってるんだ?」という問いに答えたいと思うのです。今年も終盤駆け込みで新人がたくさん入部してくれました。みんな入部してくる理由は様々です。でも私がみなさんに共通して感じるのは、ラグビーが大好きだということと、心のどっかで未練があるということです。私の場合も同じです。私は某K大学の付属高校でラグビーをはじめました。大学に進学するとき、当然続ける人間とやめちゃう人間がいるわけなんですが、私の場合は結果的に後者になってしまったわけです。当時は大学ラグビー全盛期。K大学でラグビーをやりたくて死に物狂いで受験勉強している人間がいっぱいいた時代なんで、無条件で入部できる条件下にいながら簡単にやめちゃったことについて本当に残念だったなと思っています。高校3年生の夏合宿@山中湖で熱射病で倒れて救急車で搬送されたことや当時いろいろあちこち痛いところもあったりして大学で現役プレーヤーを続けることに両親が猛反対したことが表向きの理由ですが、今更ながらよくよく考えてみると結局自分の意思が弱かっただけかなと思っています。結局プレーヤーをやめて付属中学校の学生コーチになったわけなんですが、やっぱりもう一度やりたくなって関東社会人2部のチームで5シーズンほどやることになりました。何の運命のいたずらか、このチームで高校でハーフ団を組んでいたSOのK藤くんともう一度やることになったのですが、彼は大学でも活躍した一流選手、こちらは一度やめたプレーヤー。実際一緒にやってみると気力、体力、スキル、スピード、理論あらゆる面で4年間に大差がついたことを思い知らされるわけです。この時ほど、そしてそれ以降ずっとずっと今現在に至るまで大学でプレーしなかったことを後悔しているのです。そしてたとえこの先死ぬまでラグビーを続けたとしてもずっとその後悔は続くのです。最近ときどき大学でプレーした連中から「まだやってんのか?死にたくなかったら早目にやめろ。お前ほんとにラグビー好きだな?」とか言われるんですが、「お前は大学で完全燃焼してるからやめれるんだ。俺はやれなかったからコンプレックス持ってるし、絶対に埋められない過去を埋めたくてやってるんだよ。」って答えたりするのです。社会人になって私は2度も仕事を変えたりしているんですが、実はそういうことも影響しているのです。つまりなにかというと、「自分の意思で人生を決められなかったこと」「好きなこと、楽しそうなことに直感的に飛び込まなかったこと」、そういうことはもう二度とやめようと心に誓っているのです。だからこれからも、いくつになっても、目の前に面白そうなことがあったらやるし、興味のあるものには必ず飛び込もうと思っています。そしてラグビーは本当に立てなくなるまで、一歩も動けなくなるまでやるつもりでいるのです。by清水

第48回ラグビー全国大学選手権展望

 written by 清水 誉 投稿日時:2011/12/06(火) 22:24

こんばんは。芦屋楽惑主将清水です。一昨日、Vs参丁目さんとの今年最終戦を赤黄は終了間際に追いついての価値ある引き分け、そして白紺は完封での快勝で飾り、これで気分よく年末年始を迎えられるなあなどとと思ったりしています。さて、大学生のラグビーは一昨日の早明戦を最後に各リーグ戦が終了しまして、昨日が選手権の組み合わせ抽選会、そしていよいよ来週末からノックダウン方式のトーナメントがスタートします。今年もこの季節がきたなあ、歳をとると一年は早いなあなどと感慨深いです。はい。今回の最大の注目は何と言っても帝京大学の3連覇なるか?ということですね。関東の対抗戦を全勝で制した実力をみる限り確率は相当数あるのではないでしょうか?ただ昨年、一昨年のような圧倒的な強さはないですね。他校にも十分倒すチャンスはあると思います。各リーグでの戦いぶりをレヴューすると、まず関東対抗戦で目立ったのは結局は4位に終わりましたが、早慶を撃破した筑波大学です。それから関東リーグ戦ではなんといっても最終戦で東海を倒した流通経済大学。残り10分で14点差を追いつかれながらロスタイムで突き放した粘りは脅威です。そして関西リーグを圧倒的な強さで制した天理がどこまで関東の上位校とやるのか楽しみです。何試合か生で試合を観ましたが、今年の天理はFWがセットとブレークダウンでそこそこやれば、十分にベスト4に入る実力はあると感じました。そのほか、明治、早稲田の伝統校、そして実力のある関東学院あたりもそれなりにあげてくるでしょう。特に早稲田は終盤慶応、明治を撃破しているのをみるとチーム力はかなりあがってきていると思います。一回戦の注目カードはなんといっても東海Vs筑波。これは正直どっちが勝つかわかりませんねえ。いい試合になると思います。筑波は毎年ややくじ運に恵まれないのですが、今年も東海、(恐らく)明治を倒さないと国立にはいけないので結構つらいですね。注目カードその2は関東リーグ戦を逆転で制した流通経済と伝統校慶応。慶応がFW戦をそこそこ凌げば面白い試合になるかもしれません。今年は実力が接近していて予想が結構難しいのですが、ずばり準決勝は帝京Vs明治、早稲田Vs天理かなと思います。久しぶりに関西のチームが正月国立に姿を見せてくれることを期待してます。我々芦屋楽惑は今週末の練習&忘年会で今年の公式行事は終了となります。恒例の@松本商店での鍋に今年こそ昆布が入っていることを祈りつつ、週末を楽しみにしているのでした。by清水

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